一昨日からの常任委員会の視察を終えて先ほど帰宅しました。
昨日は、携帯のバッテリーがなくなり、現地からの更新ができませんでしたので、視察の内容などお知らせしたいと思います。
昨日の視察先は、京都市生涯学習総合センターの京都アスニーhttp://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/top.htmlで、成田市でも生涯学習センターの必要性が叫ばれているため視察施設として選定されたものです。
「生涯学習センター」は、施設として型にはまったものでなく、各自治体によってその規模や内容が大きく異なる施設です。一般的には、図書館と公民館的な施設が複合化されたものとしてイメージされますが、”生涯学習”と言う概念そのものが元々あったものでないため、最近の社会情勢、特に本格的な高齢化社会の到来とともに発展して来ている施設と言えるのではないでしょか。
京都市においては、この施設を昭和56年に社会教育総合センターとして建設し、平成5年に生涯学習総合センターとして改称しています。
施設全体は、京都いう大都市らしい規模を有していますが、併設された図書館機能は思ったよりも充実度に欠ける印象を持ちました。
施設の運営は、財団法人京都市生涯学習振興財団が市から受託し、その他に市内で27施設の管理運営をしています。昨今、民間委託や指定管理者制度導入の流れが進んでいるため、経費削減が迫られているとのことで、職員給与の5%カットが決定しているとの事です。
全体的な印象として、自主事業を積極的に展開していることが目立ちました。
この自主事業の開催に当たっては、機関誌を年4回それぞれ20000部印刷し積極的なPRを行っています。また、事業や講座ごとにも協賛企業を積極的に募り展開していることは、成田市としても参考になる施策であると感じました。
ただ、広報用の機関誌ですが、予算がないため財団の役員を務める茶道家元個人が負担しているとのことで、真似しようにも出来ない土地柄を感じたところです。
一般的には、事業や講座を開催する場合、出演者や講師に係る料金が大きな問題となりますが、講師料や参加費が無料のものも多く、京都という土地柄、人材が豊富であることが運営上非常に上手くいっているとの事でした。
この講師料の件ですが、参考になった点として、講師料や講演料として一定額を定めるではなく、受講者から徴収する料金の7割に設定するというものもあるそうで、特徴的な内容の一つとして捉えたものです。
また、市民の中に発表を求めている多くの人材が存在している事も運営に対して有利に結び付けている事がうかがえました。
説明後、丁寧に館内全体を案内していただき、施設全体を隈なく視察させていただきましたが、近い将来施設の改修・更新に対する費用が莫大にかかるのではないかという印象を持ったところです。
さて、成田市での生涯学習への取り組みもその重要性を認識してるところですが、各層を対象とした学習の場が点在しており、総合的な拠点整備が遅れているのが現状です。
今回の視察を終えて、施設建設に多くの費用を投じなければなりませんが、そろそろ成田市でも生涯学習の在り方を具体的に検討し施設整備の方向性を議論しなければならない時期であることを実感しました。
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