前原大臣「羽田ハブ化」発言に対する対応
今日は、昨日の前原誠司国土交通大臣の「羽田空港のハブ化を徐々に目指す」という発言への対応に終われる1日となりました。
まず午前中には、NAA職員と電話連絡、そして市の空港部長を交えて空港対策特別委員長と今後の対応について確認、その後芝山・富里両議会の議長と電話で今後の対応について確認を行いました。
今日の午前中は、「報道されている範囲の情報以外には何も解らない」という状態で、閣議後の大臣の記者会見で何らかの発言がある事を予想し、その後に必要な対応を行っていくことを考えていました。
そして、急遽召集されて開催が決定した「成田空港圏自治体連絡協議会」の臨時会に関する情報については、空港対策特別委員長との協議で全議員にFAXをしてもらうように執行部に要請しました。
午後からは、前原大臣の記者会見の内容がネット上で明らかになり、反発している千葉県・周辺自治体への配慮とも思える「成田の国際便を羽田に移すわけではない」との発言が加わり、私の周辺でも幾分緊張感が和らいだような気がします。
そして午後6時から、成田市役所で予定通り空港圏自治体連絡協議会が開会。私も、傍聴させていただきました。
はじめに、成田市長から、前原大臣と電話で話す機会があり、大臣は以下のような内容を話したとの事です。
- 説明が足りなかった
- 成田の国際便を羽田に移す訳ではない
- 羽田40万回+成田22万回、仮に成田30万回でも足りない
- 足りないので羽田に国際便を飛ばさざるを得ない
- 国際、国内のすみ分けは無くしたい
- 成田、羽田はWin Winの関係を目指す
しかし、集まった周辺自治体の首長からは、今回の発言に対して厳しい批判が飛び出しました。発言の一部は以下の通りです。
- 大臣一人の発言で地域への投資が左右され、経済的損失は大きい
- 民主党政権は地方に対する配慮が足りない
- 10月20日のB滑走路2500m化のパーティーには来て欲しくない
- 成田空港の歴史を理解していない
- 大臣の発言の撤回を求めるべき
- 成田が国際的需要にどれだけ対応できるのか早期に示すべき
また、早期に「文書を直接手渡すべきである」との提案が了承され、事務的な作業が進むものと思われます。
昨日と比べると、確かに大臣の発言は「成田への配慮」が強く感じられます。これは、発言後自らの影響の大きさを知り、修正せざるを得なかった事情があるものと思います。
つまり、「政治家が自ら判断する」という事に関して否定するものではありませんが、十分な情勢分析もせず、また言葉を選ばずに発言している現実があることを示しています。
「成田の国際便を羽田に移すわけではない」と「羽田のハブ化」は矛盾があります。そもそも「ハブ空港」とは、豊富な国際・国内のネットワークが張られている空港であり、「羽田空港をハブ空港にする」という意味は、羽田空港を国際拠点空港として整備していこうとする趣旨であり、これまで国際線の拠点であった成田の地位低下を招く恐れが多分にあるのではないでしょうか。
そして昨日の発言で羽田のハブ化を「徐々に目指す」とは、施設や管制の関係上”今すぐには無理”である事を理解していて、”成田にもいましばらくその役割を担ってもらわなければならない”とも取れる内容です。
私としては、今回の大臣発言を聞いて、まず国の全体的航空政策について、そして政策的に成田空港の位置づけを民主党政権がどのように考えているのか、真意を問う必要があると考えています。
| 固定リンク
コメント