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2009年11月13日 (金)

「八ッ場ダム」 会派で現地を視察

昨日、議長会の視察研修地の会津若松市を出て、磐越西線で郡山、新幹線に乗り換えて大宮駅に到着し、お昼過ぎに大宮ソニックシティの視察を終えた会派に合流しました。

そして今日午前9時半過ぎ、予定していた八ッ場ダム広報センターの「やんば館」に到着。午前10時より、八ッ場ダム工事事務所調査設計課の荒井課長から説明を受け、見学用のバスに乗り込み約2時間の視察となりました。

この「やんば館」ですが、平成11年に開設され約9年で21万人が訪れていました。そして、”八ッ場ダム建設中止”を今年9月に大臣が就任直後に発言して、メディアが大きく取り上げたこともあり、私が訪れたときには来場者を示すカウンターは30万人まであと約1200人。ここ数ヶ月で急激に訪れる人数が増加したようで、事実一般の方の往来が多く、さながら観光施設のような状態でした。

20091113103518 さて、建設現場をくまなく視察しましたが、70%を超える出来高がうなづける内容で、ダム本体工事の発注寸前まで整備がされていきた事が伺えました。
特に、多くの費用がかかる、国道、県道の切り回し工事、橋梁、トンネル工事、代替地の造成と移転、新たな学校や保育園の建設などは、そして新たな墓地の造成と移転までかなりの進捗率で進んでいます。

また、環境保全の視点での問題ですが、すばらしい吾妻渓谷の景観を損なわないために、ダム本体の位置を変更するなどの配慮がなされた経緯を始めて知ることとなりました。

実際の現地を見てまわり、大きく水没する地域があることに驚きをもつ反面、これまでの地元のご苦労が一時にして無駄になってしまうという感もあり、まさに政権交代で揺れている地元との印象です。

ただ、昭和40年代初頭、地元に丁寧な説明がないまま、一方的に事業が地元に押し付けられたやり方は、成田空港の建設経緯と同様で、未だ未解決用地を抱える成田空港と根本の問題が共通であるように強く感じたところです。

20091113114530 ニュース等で有名となった湖面2号橋、世界初の工法が採用され順調に工事が進められていて、もうしばらくすると1本の橋としてつながる予定です。

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