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2010年7月14日 (水)

メディカルツーリズムの可能性

各地から大きな被害が伝えられる毎日ですが、幸い関東南部は雨から逃れています。被害にあわれてる地域の方々に対しては心よりお見舞いを申し上げます。
週末以降の天気予報を見ると、梅雨明けの予感を感じますので、大雨の被害がこれ以上拡大しない事を願っています。

本来であれば今日からは所属する建設水道常任委員会の視察の日程が入っていましたが、明日以降議長としての公務が入っているため残念ながら視察への参加を見合わせました。
そして今日はスケジュールの都合がついたため、久しぶりに若手市議会議員の会千葉ブロックの総会と勉強会に参加することが出来ました。

昨年度まで私がこの会の千葉ブロック会長を務めさせていただき、その後中村 実船橋市議に引き継ぎ、今日の総会で次年度は、伊藤友則香取市議が会長に就くことになりました。
全国組織であるこの若手市議会議員の会ですが、各都府県でその活動にはかなり差があるのも事実です。
その中で千葉ブロックは、平均よりも活動がなされている方だと感じています。
今後も見聞を広めるためにも出来る限り成田の外へ出て同会の行事等に参加していきたいと思います。

Photo さて、今日の勉強会ですが千葉県健康福祉部の井上 馨理事をお招きし、「千葉県の医療課題」という内容でご講義をいただきました。井上理事は、医師資格を持つ厚生労働省の医系技官で医療の専門家として千葉県に出向しています。
この中で改めて人口当たりの千葉県の医師数、病床数が少ない事、全国2位のスピードで高齢化が進んでいる事などを痛感することになり、医療を含めた社会保障費用への対応も急務であることを再認識しました。

Photo_2 県内を見ると、東葛地域や千葉市などを含めた都市部とその他の地域でも医療の差は大きく、都内や県外の医療サービスを受けられる地域に約300万人もの県民が居住しているのも事実ですが、井上理事いわく「救急医療や都道府県単位の財政負担等を考えると、千葉県として今の状況を脱出するように課題を克服していかなければならない」との事でした。
ちなみに人口10万人当たりの医師数を都道府県別にみると、西高東低の傾向が見られますが、幕末の歴史が影響しているとのことです。

質疑応答に入り、活発な発言がありましたが、私からは国や県が唱え始めている「メディカル ツーリズム」の課題と可能性について聞かせていただきました。これに対して井上理事によると、

  • 日本の医療を十分に賄えないのに海外からの需要に応えられるのか
  • 言語の壁がある日本でコミュニケーション(医師、看護師、事務職員、全ての書類)が対応できるのか
  • 病院とは異なる性質(心地よさや豪華さなど)の施設として提供できるのか

ということで、現状では難しいとの認識を示しておられました。井上理事いわく、「技術だけではお客は来ない」との事です。

成田地域は国際空港を擁するため、メディカルツーリズムを実践する候補地として名が挙がっているのも事実ですが、まず課題の整理を進めて着実にそれらを解決していかなければならない現実があると感じた次第です。

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コメント

医は仁術なり。人の命の尊卑を語るべきではないですが、現実にはそうした格差が存在します。医療に関るモノであったとしても、「ツーリズム(旅行)」である以上、快適性や確実性・安全性に見合った金額で行うべきであり、そうした高度な医療機関が、外国人専用の医療機関であったとしても仕方ないと思います。そうした思想や概念の転換、「割り切り」がなければ、議論はなかなか進展しないと思います。かかるコンセプトの下、メディカル・ツーリズム(医療観光)として整備された医療機関は、単なる病気の治療施設ではない以上、それを成功させるには医療従事者だけでは不可能です。観光やリクリエーションあるいはリラクゼーションやアミューズメント分野に及ぶ要素が必要になると思います。各分野(政治・外交・経済・観光・広報等)の才能の粋を凝らし、お互いの知識を相互乗り入れしつつ、創造的に確立していかねばならないと思います。

投稿: terra | 2010年7月20日 (火) 17時08分

メディカルツーリズムは、ご指摘の通り「ツーリズム」の要素が必要です。
しかし、現在の議論では国の縦割り行政がそのまま弊害をもたらしているように感じます。
医療は厚生労働省、経済的視点は経済産業省、そして国家的観光戦略については国土交通省、メディカルツーリズムについてもそれぞれで大きな差があるように思います。
「外国で成功しているから日本だって出来る」という考え方、地方政治でも同じような傾向があります。
メディカルツーリズムは、国家としてまた地方としても非常に魅力のある施策ですが、世界市場の中での競争である事を認識した上で参入する決断が必要です。
先日も他市の議員との懇談で、「メディカルツーリズム」を考えているとのお話がありました。
色々可能性の中から実行可能な政策を絞り込む事になるわけですが、とかく日本は一つの事に皆が向かっていく傾向が強いように思います。これは、良いことでもあるのですが。
その中で、新たな戦略的政策を立案する場合には、しっかりと情勢分析をして継続した努力を行う決意が必要であると考えます。

投稿: 小池まさあき | 2010年7月25日 (日) 10時02分

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