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2010年10月 4日 (月)

成田空港容量拡大 30万回を成田市として了承へ

今日は午後から騒音対策地域連絡協議会(騒対協)の常任理事会がありました。この時期に毎年常任理事会は開催されますが、今日の議題では空港容量拡大についての地元説明の状況などが各地区部会から報告されるとともに、会として一定の方向性を示すのではないかとの予想もあり、報道関係者の姿も目立っていたところです。

私もこの騒対協の常任理事を務めますが、今日は会場に着くと別の席が用意されていて、10月1日に行った議会の空港対策特別委員会の協議会と全員協議会で作成し、成田市と空港会社(NAA)に提出した、「成田空港容量拡大(30万回)実現に対する申し入れ」について説明を行い、議会としての決定の経緯などについても説明をするように指示がありました。

会議が始まり、報道関係者には退席してもらって議事が進められましたが、各部会からは、「現状では結論を出せるような状況にない」、「住民の意見からすると30万回実現は現状では理解できない」といった内容の地域が多数を占めていました。

各地区からの意見が様々で厳しい雰囲気が漂う中、途中休憩を入れて、各部会長(下総、久住、中郷、豊住、大栄、遠山)が非公式に協議を行い、小泉市長、片山副市長、村嶋担当部長、そして私も同席させていただき様々な視点からどのような方向付けをすべきか突っ込んだ話し合いが続けられました。
そして小泉市長からは、「成田市や周辺地域の事を考えれば、何としても空港容量の拡大について了承してもらいたい」との強い思いが直接語られました。

休憩後、再開した会議では、冒頭に小泉市長から、成田市として十分に説明を行ったとは言えない状況にある事に対して、謝罪ともとれる発言がありましたが、主に以下の内容が直接説明されました。

  • 今後も将来に亘って騒音下住民の皆さんの思いを聞き入れて誠心誠意努力をしていく
  • 騒音対策や地域振興策に関する新たな協議の場を設ける
  • 今後も政治生命をかけて騒音下対策に取り組む決意である事

そして、様々な意見が出尽くした感のあったところで、騒対協としては今後も騒音対策の協議が続けられるという「条件付き容認」という結論がまさに”苦渋の選択”として出されたところです。

これによって成田市としては、議会、騒対協が様々な問題を抱えながらも「30万回容認」の姿勢を示した事で、公に空港容量拡大(30万回)に向けた具体的な手続きが開始されることになると思います。

今回の一連の決定までの過程は、成田市にとって歴史的にも大きな出来事となるのではないかと感じるとともに、その場に責任ある立場で議論に加わる事ができたことを誇りに思います。
ただ、議会としても騒音下の住民の方々の思いを今後も理解し、「成田市と空港の発展は騒音下住民の受忍の上に成り立っている」という意識を忘れてはなりません。

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