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2012年7月11日 (水)

千葉県、環境大臣通知を受けてがれき受け入れ検討を見合わせ

今日は日中にいくつかの打ち合わせを行い、夕方からは成田市役所で行われた若手市議会議員の会千葉ブロック役員会に出席、その後意見交換会にも参加しました。
県内はもとより県外の同志との交流の場を与えてくれたこの組織に残れるのも今年と来年まで。貴重な政策形成のための情報交換の場としてできる限り参加させていただこうと思っています。

さて、表題の件ですが千葉県では先週、環境大臣から知事あての「災害廃棄物の広域処理の調整状況について」という通知を受けて、当面がれき処理の受け入れ協力に関する検討を見合わせることとなりました。

環境大臣からの通知によると、

  1. 岩手県の可燃物・木くずは、既に実施中の自治体および現在調整中の自治体において見通しが得られたためその他の調整は当面見合わせる
  2. 宮城県の可燃物は、既に実施中の自治体と新に受け入れ表明した自治体によって大きく進展する見込みが得られたため、まとまった量の処理が可能な施設での受け入れを調整して行く
  3. 埋め立て処理せざるを得ない不燃物については、県内処分とし必要に応じて民間施設の活用を含めた追加的広域処理の調整を図る

以上の通知によって千葉県としては、可燃物については新たに協力できる枠組みがなく、不燃物等の最終処分は対応が困難であることから、当面災害廃棄物の受け入れ検討を見合わせることとなりました。

今年早々には森田知事が受け入れに対し積極的な発言をし、千葉県で発生した災害廃棄物の処理に目途が立った後に受け入れを行うとの予測が広がっていました。
しかし、検討を行ってきた中で現実には千葉県としての正式な受け入れ表明を行うには至らず、今回の「検討見合わせ」という結果になりました。
高濃度の放射性物質を含む焼却灰の問題などを抱え、最終処分場も受け入れを中止している千葉県の現状では、がれき処理の受け入れを行う決断は難しかったものとも思います。
千葉県での検討は見合わせとなりましたが、国家的大事に対して今後も注視して行く必要性は強く感じています。

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コメント

昨日の最終便も門限に間に合わず欠航になってしまったようです。
また欠航という報道もされています。

利用者から見たら成田の門限のせいでという印象が強くなります。
時間延長や門限緩和の前段階となる議論すらまともにされていない様では、成田の今後は不安しかありません。
過去の歴史というものも、発展を疎外するものであっては意味がありません。
むしろ、ここまで乗り越えてきたのだから今までのことをすべて無駄にするようなことは避けるべきだという前向きな要素にするべきです。

はっきり言いいますと、開港後生まれの世代からすると暴力に訴えて反対したことは恥ですらあります。
すでに空港を基盤とした生活になっているのですから、将来を見据えるべきです。


30万回の対策についてですが、進んでいないというのは具体的にどのような点なのでしょうか。
地デジアンテナ取り付けや防音工事、クーラーの設置などがされている中で後は何が必要なのかという状況を知りたいです。

投稿: 地元民 | 2012年7月13日 (金) 03時38分

成田や芝山の住民が、空港に新しい店が出来たところで我々には恩恵が無いと言っているのを実際に聞いたことがあります。

成田空港は民間空港ですので、原発や基地、工場等と違い、雇用だけでなく住民が利用することが出来ます。
成田空港から世界各地、国内各地に旅行に行くことも出来ますし、空港を使って地元の特産物を出荷することも出来ます。
空港は住民に直接恩恵をもたらすものです。

しかし、空港が潤っても我々にはマイナスだけだという人がいます。
そういう人達に空港を利用するという方法があるということを理解してもらう必要があります。
ただ、そういう人達は県外は勿論、地元から出ることすら稀なことが多いので難しいのかもしれません。


カジノですが、東京や大阪でも視察が行われているようです。
千葉は実現に向け誘致するどころか、各地域が欲しがってしまい、実質的に振り出しに戻ってしまったのでは無いでしょうか。

千葉市長は成田は集客力がなどと言いますが、都内にも出来る上に外国人限定になる可能性もあるとなると、千葉に造ったところでどこまでやれるかは微妙なところです。
現状、幕張がどのくらい集客力があるかはわかりませんが、成田空港は3000万人程の利用者がいて、供給源としても機能しそうです。

成田空港はカジノが無くてもやっていけると考えるならば、成田活性化の為の暗に文句をつけてまで欲しがるほど切羽詰まっている地域に譲ってあげるのもいいかと思います。
成田だけでなく、他の地域も活性化させ、連携することで成田空港の県内での重要度もより一層増すものと思われます。

ただ、なりふり構っていられないほど切羽詰まっている地域ですから、羽田と連携などと考えることが心配です。
木更津などは既にそのような動きがあり、アウトレットでは成田をターゲットとしている酒々井と、羽田をターゲットとしている木更津という構図になっています。

投稿: 地元民 | 2012年7月13日 (金) 03時58分

小池まさあきです。
昨夜のジェットスターの欠航はジェットスター側の責任であることは明らかですが、利用しやすく信頼できる空港として運用時間をソフトに考えるという意見は広がっていると感じています。
30万回合意時の約束事ですが、「防音工事工法の格上げ」があります。一昨年10月の合意前に地元に示した内容の一つですが、行政においての検討が停滞し地元に対して全く不信を示していない状況です。
現実にこの検討を急ぐように要請していますが、成田市では結局制度設計する能力はなく、NAAに依頼している状況です。
私としては30万回合意前に提示した対応策を早期に地元に提示し、理解を得る必要があると考えています。

IRですが、各地で誘致合戦が繰り広げられるのは必然性だと思います。
ただ、千葉県として成田市としては成田空港の活用が第一であるという原点を忘れてはならないと考えています。

投稿: 小池まさあき | 2012年7月13日 (金) 09時04分

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