LCCピーチが羽田へ就航 成田も拠点化
本日、「第2回首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」が1月21日(水)10:00から開催される事が公表されました。
昨年8月の第1回以来の会議となるものでその内容が気になるところですが、今回は羽田空港の容量拡大に係る都心上空の飛行解禁などが主になるとの観測もあります。
ただし、統一地方選挙を控えて東京都各区の政治情勢が定まらない中では具体的議論に出来ないと見られ、都心上空の飛行制限緩和については、4月以降具体的な動きとなると予想されています。
羽田空港に関する議論は、当然に成田空港にも大きな影響を及ぼすことになるため、この協議会の内容について注視しなければなりません。
さて、関西国際空港を拠点に成長を続けているLCCピーチアビエーションが、羽田空港への乗り入れを検討していて、夏にも台北を結ぶ路線が開設される事が報道されています。
「LCCは成田ならではのビジネスモデル」と言っていたつい先ごろまでの状況が一変するかもしれません。
ピーチの羽田での就航時間帯は、羽田空港が比較的空いている深夜早朝を利用するものですが、都心に近い羽田空港はそのハンディを埋められるポテンシャルがあるのも事実です。
一方、4月8日にLCC専用として建設された第3ターミナルビルがオープンする成田空港ですが、関空-成田を結んでいるピーチが新たに成田も拠点に加えるとの発表もあり歓迎すべき内容もあるところです。
ただし、第3ターミナルを使用する航空会社は3社(ジェットスター、バニラ、春秋)ということ、また鉄道駅や既存ターミナルとも離れている事で使い勝手に心配の声があるのも事実です。
また新たに空港使用料を付加する事がネット上などでも不満の声が上がっています。
訪日外国人が堅調に伸びている中で首都圏の空港機能の強化を本格的に議論しなければならず、その中で成田空港がこれまで以上に存在感を増すように努力しなければなりませんが、そのためには何と言っても利用者の利便性向上が重要である事は言うまでもありませんので、今後も関係機関でしっかり対応しながら常に改善を怠らず革新的であった欲しいと願っています。
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コメント
協議会が開催されるとのことですが、羽田の議論だけが前に進む可能性も十分あります。
黒野総裁が講演会で、国が言ってきたら協力してあげますと公の場でいう人がいるという話をしていたそうですが、それに続く話として、地元の方からも積極的に行かないとか後回しにされてしまうというものがありました。
これはもっともな話で、羽田の国際化が進む中で更に発着枠の拡大を目指すとしたら、相変わらず反対ばかりの成田よりも議会などでも動きのある羽田をメインに考えるのは当然と言えます。
そのような状況を理解せず、参考になる話があったのにも関わらず国が示せばそれから考えると発言したと報道されたことは頭が悪いとしか言えません。
どこまで危機として捉えているのかわかりません。
市長も既に騒音や落下物対策になどと言われていますが、これは発着枠拡大に向けての準備ではなく、新聞などで「慎重な姿勢を」と書かれる毎度お馴染みのことではないでしょうか。
発着枠拡大や門限緩和などの話になると騒音問題を持ち出す議員や首長がいますが、これは住民の為を思っているわけではなく、矢面に立ちたくないから住民が文句をいうからといって逃げているだけにしか見えません。
弾力化にしても、早朝は突っぱねたので丸呑みではないというようなことが記事になり、blogに書く議員がいるような有様です。
きちんと説明し、理解してくれた住民も多くいたことをメディアを通して伝えてほしかったのですが、自分達が批判を避けるようなことばかりでした。
今後の発着枠拡大についても、民間が自治体の壁を越えて連携しているのにも関わらず、最終的な方向を決める議員や首長は、市長だ県だなどと壁を作って連携出来ていないのでは成田は衰退してしまいます。
市長でも県議でも、言うべきことはきちんと言い、協力し合って取り組むべきではないでしょうか。
羽田の都心上空通過は実現する可能性は高いと見られています。
一方の成田は、+四万回までは早い時期に実現可能であるのにも関わらず、発着枠拡大という面では市長が慎重な姿勢をと報道されるように実現できるかわからない状況です。
発着枠を拡大しても、直ちにその分まで発着が増えるのではなく、新しい国などと航空協議を行うなどして新規就航の機会を増やすことが先になります。
発着枠拡大の話をするとすぐに騒音問題を理由に慎重になる議員や首長がいます。しかし、上記の理由からこれは慎重すぎると言えます。
実際の発着回数よりも騒音対策が進んでいれば、常識的な対策がされているといえるのではないでしょうか。
発着枠が30万回、発着回数が年間23万回として、さらに利便性を高める為に発着枠を34万回にするのにまずは騒音対策を34万回分やらないといけないといっていては成田は置き去りにされてしまいます。
発着枠拡大に合意しつつ、発着回数に応じて余裕をもった騒音対策を求めるのが常識的な対応ではないでしょうか。
これを議員や首長がきちんと理解し、住民へ説明することが重要です。
都心上空通過案では、品川上空の高度が450m程だという資料があります。
成田だと移転対象になっていそうな高さです。
成田と同じような補償をするとしたら、品川区の三割ほどが移転になるかもしれません。
成田と同レベルの補償を要しないで住宅地上空を飛ばせたとしたら、羽田重視が更に高まります。
成田が騒音対策をと言ったところでごね得扱いされるだけになるかもしれません。
これに関して、羽田は時間に制限があるが成田は朝から晩まで飛んでいるという反論があるかもしれませんが、羽田の案と同じ午後3時頃から夜7時くらいまでの間に成田の横風用滑走路を使う案が示された時に成田側は受け入れるかどうかわかりません。
都心上空通過は、人口としては成田の横風用滑走路を使用した時にかかる地区よりも遥かに多いです。
成田の今後は議員や首長がしっかりと地元の問題として捉え、国やNAAに任せきりにせず自らが説得にあたることが出来るかにかかっています。
投稿: 地元民 | 2015年1月21日 (水) 00時32分