« 各行事に忙しくも充実した1日でした | トップページ | 北千葉道路船形~押畑は3月3日、ニュータウン中央線は3月2日 それぞれ開通! »

2019年1月28日 (月)

悲しすぎる野田市小学4年生の虐待死 

こんばんは、小池正昭です。

今日は日中に遠山地区社会福祉協議会の新年会に出席しました。
日頃から地域福祉を支えていただいている方々と様々な意見交換をしましたが、民生委員や主任児童委員など、改めてそのご苦労も実感したところです。

過去に民生委員の不足の問題を議会で取り上げました。
国の制度であるため県が直接制度の改正を行うことはできませんが、市町村から推薦された候補者を”適当であるか否か”を都道府県が判断して厚生労働大臣に推薦し、厚生労働大臣が委嘱するという流れを見れば、県の役割は重要であると言えます。

昨今では既にその制度が形骸化し、”適当であるか否か”の判断も正確には行われていない現実も垣間見れます。
そして、民生委員のいない地域も確実に存在し、いわゆる”空白区”の存在があります。
しかしながらその問題を放置しているようにも思え、私は、制度を抜本的に見直し、各地方がそれぞれの判断で独自の制度を実施していくべきとも考えています。
報酬や担う業務などの問題を議論し、重要な個人情報を扱う地域福祉の担い手をどのように確保するのか、もっと大きな問題として議論していく必要性を新たにしています。

そんな中、野田市の小学4年生が父親からの虐待で死亡したというあってはならない事件が発生しました。
既に大きく報道されていますが、「千葉県子どもを虐待から守る条例」づくりに自ら関わったものとして、非常に残念でなりません。
児童虐待に対する意識が広がり、通報件数も年々増加していますが、悲惨な事件が後を絶たない状況に、住民相互の連帯感や地域コミュニティーが希薄化している昨今において、改めて地域福祉の担い手をどうしていくのか、制度を改めることも前提に問題を認識すべきです。

今回の虐待事件、柏児童相談所が一時保護の措置を取り、その後保護解除の判断をした事実が明らかになっています。
条例づくりの過程において、児童相談所の対応の難しさ、人員の不足などの問題にも直面しましたが、今回の事件についての問題点を明確にする必要があります。

ただ悲しいのは、いくら議論し今後の対策を講じても、亡くなった子供の命は帰ってこない事。
亡くなったお子さんの名前は、栗原心愛さん。この世に生を受け”心愛”という素晴らしい名前を命名されながら、短い人生の中で辛く悲しい時間を過ごしあっという間に天国へ旅立ってしまった事を思うと、一人の大人として無力さしか残りません。
ここに心から心愛さんのご冥福をお祈りするとともに、児童虐待防止にしっかりと取り組むことを誓います。

|

« 各行事に忙しくも充実した1日でした | トップページ | 北千葉道路船形~押畑は3月3日、ニュータウン中央線は3月2日 それぞれ開通! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 悲しすぎる野田市小学4年生の虐待死 :

« 各行事に忙しくも充実した1日でした | トップページ | 北千葉道路船形~押畑は3月3日、ニュータウン中央線は3月2日 それぞれ開通! »