こんばんは、小池正昭です。
今日は議会が休会となり、日中に道路関係の打ち合わせなど。
夕方からは千葉市内で同期議員との懇談会に出席しました。
さて、千葉県では8月27日より「ディスカバー千葉 宿泊優待事業」を開始していますが、その応募対象を9月まで県民としていたものを、10月1日より全国に拡大したことについて、SNS上にご批判を含めていくつかご意見をいただきましたので、県としての考え方を書きたいと思います。
まず、この「ディスカバー千葉」は、千葉県を選んでいただき、さらには再訪していただけるよう、国の需要喚起策である「GoToトラベル」と連携した事業で、応募者の抽選により宿泊料金をキャッシュバックするというものです。
キャッシュバック金額は一人あたり最大5,000円、一回4人泊分まで応募可能で総額10億円、20万人泊分を想定しました。
宿泊施設は、9/28現在で356施設が対象となっています。
10月末まで4回の抽選を行いますが、9月30日現在の総応募者数は約11万件で、千葉県民のみを対象とした過去2回の抽選倍率は以下の結果でした。
そして、対象を県民から全国に拡大したことに対していただいたご意見は以下のようなもの。
- 県が行う事業なのに対象を全国に広げるのはおかしい。
- 県の税金を使っているのであれば県民に還元すべき。
- 全国に広げると倍率が上がってしまう。
- 5人以上の家族にとって4人泊では足らない。
- 他県では県民だけとなっている。
- 県会議員として県民最優先で行動すべき。
そもそもこの事業の目的は、新型コロナウイルスの影響により大きく落ち込んでいる観光需要の回復です。
そしてその対象は、国の「GoToトラベル」が全国を対象としているため、県事業も当初から全国を対象として実施する予定でした。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえ、当面、県民を限定に実施したもので、10月1日より「GoToトラベル」の対象に東京都も入ったことから対象を全国に広げることとしたものです。
なお、予算については、全額国からの交付金を活用しています。
確かに県民の方々が身近な千葉を再発見し、千葉の”良さ”、”美味しさ”、”美しさ”などを感じて欲しいところで、このキャッシュバックキャンペーンでその機運が盛り上がることを期待していますが、観光需要を増やす目的を達成するためより多くの方々が千葉に訪れるきっかけづくりをしなければなりません。
他県の状況ですが、同様の事業を行っている中で近隣都県は以下のとおりです。
|
|
対象 |
内容 |
実施予定 |
東京都 |
都民 |
宿泊一人 最大5,000円、日帰り一人 最大2,500円 ※予定 |
実施予定 |
神奈川県 |
県民 |
宿泊一人 最大7,500円、日帰り一人 最大5,000円 ※予定 |
実施予定 |
埼玉県 |
県民 |
県民限定クーポン配布(3,000円×10万人) この他、スタンプラリー等を実施 |
実施中 |
栃木県 |
全国 |
3,000円以上の宿泊をした方に、抽選でプレゼント。(総額1.5億円、3.5万人を対象) |
実施中 |
山梨県 |
全国 |
宿泊一人 最大5,000円 |
期待してご応募頂いている方、あるいは今後応募予定の方々にとっては、対象を全国に拡大することで確かに残念な思いになられる方もいっらっしゃると思います。
ただ、千葉県としては、昨年の台風と大雨により県内経済が大きな打撃を受け復興途上にあること、そして新型コロナウィルスにより観光需要が大きく落ち込んでいること、国際線旅客が前年比97%減という厳しい状況の成田空港で国内線利用の促進を図ることなどからも、より多くの人々が千葉県内に宿泊していただきたいと考えているところです。
今後も千葉県としては様々な対策を講じていかなければなりませんので、頂いているご意見は真摯に受け止めながら千葉を盛り上げて参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
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