こんばんは、小池正昭です。
今日は代表質問。
午前中の自民党は、伊藤昌弘政調会長(佐倉市)が登壇しました。
冒頭の内容で、熊谷知事が昨年12月、普段は全く使われていない知事公舎を会場に料理人を入れて行った会食について、コロナ禍が続く中で適切であったのかどうかについて正しました。
少し説明が必要であると感じましたので、今日はこの件について報告させていただきます。
知事からは、県内の首長や経済関係者を対象に、12月15日は13人、16日は7人を招いて行い、「必要な会合であった」、「十分に感染防止対策が可能だった」との答弁がありました。
質問の中でこの開催について「口止め」があったと触れられましたが、その真意はわかりません。
この件については既に2月15日にもこのブログ上で触れた内容ですが、改めて整理しなければならないのは、「知事公舎」という公有財産が適切に使用されているのかという問題があります。
熊谷知事は今日の答弁で、知事公舎の使用について「貸与を受けている自身の判断」と明言していましたが、就任した後に知事公舎は「住居」として使わない判断がなされていて、普段この知事公舎は使用されていません。
知事とは言え使用しないと判断した公舎は、当然に管理の問題などもあるため、いつでも自由に使用できるわけではありません。
千葉県では他にも県警本部長公舎等があるため、その管理や使用については規則で定められています。
しかし、知事公舎については明確に定められていない事実があります。
そして、あくまで特定の職にある人の居住を目的にした公舎であるため、その他の目的のみでの使用を想定していません。
そのため今回の2日間の使用についてどのような手続きであったのかを確認すると、2月15日に入居し翌日の16日に退去するという申請がなされて許可されています。
管理する管財課の苦肉の策であったように思いますが、実は申請したのも知事ですが、許可したのも知事本人という構図になっています。
そして、この知事公舎は年間約2,000万円の維持費がかかっていますが、この2日間のみの”居住費”として約2,000円が支払われたとのことです。
これらを総合すると、知事公舎の在り方と使用のルールに問題が生じてきます。
ただし私自身の考えの基本は、知事が知事として、また政治家として、各界各層の方々と公式非公式問わずに会食することに全く異論はなく、むしろ県政発展に資するために必要な会合等を開催すべきであると考えています。
その開催場所も適宜に判断されるものです。
しかし、知事公舎は公の施設である限りその使用に当たっては適切であるべきで、使用の目的に無理に合わせるような手続きは問題です。
申請と許可という文書のやり取りだけに終わらず、当然に県庁職員が様々に関わることとなります。
規則によると、退去後は毀損などがないかどうかなど、公舎の使用後の状況を全て確認しなければならないことにもなっています。仮に1泊2日でも。
現在の千葉県の知事公舎は「主なき知事公舎」となっています。
仮に日ごろから知事公舎を様々な目的で活用するのであれば、熊谷知事には知事として就任中は正式に貸与を受けて堂々と使用すべきです。
それから、一時の議論で知事公舎の廃止論を唱える人もいますが、そもそもの在り方と老朽化している施設の現状、管理の問題などもこの機にしっかりと議論すべきなのかもしれません。
今回の問題提起で改めて知事公舎の在り方に関心も集まりましたので、まずは管理使用に関する規則の整備等を関係課には申し入れたいと思います。
なお、この知事公舎での会食に関する質問は、自民党の代表質問の一部であり、多くは新型コロナウィルス関連やその他多岐にわたる県勢の問題、そして令和4年度予算にかかわる内容などであったことを付け加えさせていただきます。
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