3年ぶりの空港対策協議会総会
こんばんは。
今日も天候がすぐれない1日。
雨模様が続いてきましたが、明日は一転して晴れてこの時期らしい天気となる見込み。
良い天気と共に気持ちも明るく行きたいと思います。
さて今日は、日中に民間事業者による開発事業の動向などについて意見交換しました。
ウクライナ情勢などで資材関係の値上がりが大きく懸念されていますが、成田周辺及び圏央道の沿線においては比較的開発事業が堅調であるとのことでした。
世界情勢が不安定化している中で経済に与える影響も不透明感が増していますが、県内各地域における開発事業が適正かつ良好に進むように必要な政策的施策も求めて行きたいと考えています。
その後は成田空港対策協議会の総会に出席。
基調講演が熊谷知事ということもあって出席者も多く、空港周辺の各市町の市長、町長も参加されていました。
知事の講演での内容は主に3点。
3月に策定した総合計画、成田空港の更なる機能強化、国家戦略特区の取り組み、についてでした。
目新しいものはないものの、成田空港と地域の課題などについて知事が直接触れて話したことで、参加者はこれまでの県に対する意識を見直すきっかけとなったかもしれません。
事実過去において県は、成田空港建設当初では空港づくりと地域づくりに主体的に関わり地域振興策なども立案しましたが、開港後あたりから徐々に関与を薄めてきました。
そのため地域からは、「県は何もしない」という不満が多く聞こえるようになってきたと感じています。
その後、羽田空港の再国際化が本格的に進められたことでようやく大きな危機感を抱き、森田知事時代に発着容量30万回化を推進。さらに夜間離着陸の緩和も地元市町の協力を得て進めました。
この大きな2つのそれぞれの決定におけるプロセスでは、地域の理解が必要であるため騒音や落下物対策の強化と地域振興策を充実させる姿勢を示したところです。
そして大きな転換点となったのが、新滑走路の増設を含めて空港規模を倍にして発着容量50万回を目指す「更なる機能強化」の合意です。
千葉県としても久しぶりに主体性をもって取り組み、地域振興の指針となる「実施プラン」を取りまとめて、また特区制度の活用を掲げて昨年1月には具体的内容を内閣府に申請するなど、県庁内組織も強化して取り組んできたところです。
昨年4月に熊谷知事が就任してからはこれらの取り組みが引き継がれていますが、「実施プラン」に基づく具体的地域振興策と国家戦略特区の実現は、これからの県の手腕にかかっています。
そのため最近では、地域からの県に対する期待感が大きいことを強く感じますが、かつてのように”プランの策定”と”思い”だけで実現せずに時間ばかりが経過し、徐々に関与を薄めるというようなことは二度とあってはならないと考えています。
私が掲げるのは3点。
- 世界に誇れる成田空港の整備
- 鉄道と道路アクセスの利便性強化と輸送力増大
- 空港と地域がともに相乗効果をもって発展する地域振興策の実施
これらを三位一体として取り組まなければならないと考えていますので、知事をはじめ県執行部に対しては引き続き強く求めて行く所存です。
千葉県議会議員 小池正昭
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