空港会社NAAと地元の交流会 「その場しのぎ」ではない対応を!
こんばんは。
8月最終日の今日は、成田市内の企業を訪問。
成田リトルシニアの全国大会出場に際してご支援いただいた御礼を兼ねて各業界の状況などを伺いました。
先ず共通するのが人手不足。
特に成田市内では、成田空港の旅客が回復してきている中で、人員の確保に向けた動きも活発化してきている現状を肌で感じます。
ただ、物流関係企業のお話によると、コロナ禍では航空貨物が成田空港に集まり”特需”の様相を呈していましたが、全国の空港が平常化してきた中で成田空港の航空貨物もピークから減少傾向が続き、さらに最近では一部において過去よりも落ち込みが見られるとのことでした。
福島第一原発の処理水放出後、日中関係が急速に悪化し、期待したインバウンドや水産物の輸出に大きな影響が出ていますが、中国国内における対日感情が悪くなっていることなどからも、産業系の輸出品目においても落ち込みが見られるため今後の動向が気になるところで注視していかなければならないと感じています。
夕方からは、地元三里塚区の役員と空港会社NAAとの交流会に参加。
NAAから成田空港の現状と進めている「更なる機能強化」に伴う関連事業について説明を受けました。
私からは、空港づくりと地域づくりを車の両輪のごとく進めていく理想論と、実際のNAAの事業の進め方に大きな乖離が生じているのではないかとの疑問を呈し、その姿勢を改めるように求めました。
NAAからは、これまでの対応が十分でなかったとの謝罪の言葉もありましたが、いつもながらの「その場しのぎ」で終わらないように引き続き対応を強く求めていかなければならないと考えています。
敷地を大きく拡大させて新しい滑走路の建設も行う「成田空港の更なる機能強化」は、成田空港にとっても地域にとっても歴史的な転換点です。
世界の競争に負けない空港づくりを目指しながらも、内陸空港であるその特性を十分に理解しつつ、空港と地域が互いに補完し合う関係を構築しなければなりません。
そして将来を見通すと、単に空港の規模が大きく拡大するだけでは、成田空港自体の真の発展は遂げられない難しい環境にあることも理解した上で、空港運営者であるNAAは、空港周辺地域を戦略的かつ計画的に活用していくという方針を明確にすべきである主張しています。
当然に県としての役割が重要となってきている場面でもありますので、県行政に対しても引き続き現在の重要な局面での必要な対応を積極的に実施するように求めて参ります。
千葉県議会議員 小池正昭
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