成田空港に関することが多かった一日 航空貨物とアクセスの重要性を再認識
こんばんは。
今日の午前中は成田空港関係の打ち合わせ。
先ずは第7回目となった「新しい成田空港」構想検討会の内容で、貨物施設と鉄道・道路アクセスの検討について説明を受けました。
貨物施設ですが、成田空港は1980年代後半から1990年代初頭にかけて国際航空貨物取扱量”世界一”でしたが、その後年々地位を低下させて2022年は第5位となっています。
因みに2022年の順位は、
- 香港
- ソウル仁川
- 上海浦東
- 台湾桃園
- 成田
- アンカレッジ
国際空港の役割についてその主役は国際旅客ですが、国際航空貨物の取り扱いについても旅客同様に重要であり、今後の空港づくりにおける戦略の大きな柱に位置づけなければなりません。
しかしこれまでの我が国の航空戦略では、航空貨物の位置づけが弱かったことは否めず、特にトランジット貨物の取り込みについて大きな後れを取ってしまった現実があります。
実際に年間の航空貨物取扱量について、成田187万トンに羽田56万トンを加えても243万トンで、ソウル仁川の271万トンに及びません。
この現状からも、今後の国際戦略において国際空港が果たす役割が非常に重要であることを再認識し、中でも機能強化を進める成田空港において航空貨物に関する戦略を明確にした取り組みが求められます。
私は、成田空港の更なる機能強化について、機能的にも環境的にも、そして技術的にも「世界に冠たる国際空港をつくる」という強い思いを持って取り組んでいますが、国、空港会社NAAに対しも更に高い意識を持って取り組むように引き続き強く要請して参りたいと思います。
それから重要な検討項目である鉄道と道路アクセスですが、鉄道アクセスについては”成田のアキレス腱”と言われてきた経緯もあるだけに、特に利便性向上を図るべく大胆な取り組みを求めていなかければなりません。
新しく構想される旅客ターミナルビルに直結する駅のあり方や空港側の単線部分の解消についてようやく具体的な議論が見えてきましたが、都心方面における抜本的な改良も強く求めて、東京駅や品川駅などのターミナル駅からの利便性を高めることによって、羽田空港と遜色のないアクセスを実現しなければなりません。
この鉄道アクセスの向上についは、県としても主体的に取り組む課題であると訴えているところであり、整備や調整などに相当の時間を要することからも、議論の進捗を早めて具体的な動きとなるように引き続き強く求めて参ります。
午後からは、先月に行った「三里塚プロジェクト」に参加していただいた児童養護施設を訪問。
施設の子供達には、空港見学やヘリコプターに搭乗してもらったり、また空港隣接の三里塚地区では地元名物「ジンギスカン」を食したりと色々な体験をしてもらいました。
そして今日はその御礼にと招待を受け、一人一人手書きのメッセージを貼った色紙を頂き、またダンスとピアノ演奏を披露していただきました。
いただいた感謝の言葉に関わったメンバー一同感激しましたが、改めて地元に国際空港が存在する利点を地域住民に還元する仕組みが必要であることを強く認識した次第です。
今日の活動は、空港関係についてが多かった一日ですが、引き続き私の最重要政策に位置付ける成田空港関連について全力で取り組んで参ります。
千葉県議会議員 小池正昭
| 固定リンク
コメント